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【VOICEROID】お母さんがいる場所に、連れて行ってあげようか?【SS】

【VOICEROID】お母さんがいる場所に、連れて行ってあげようか?【SS】

泣いている子供
素通りする大人たち
いつも俺が良く見る日常

ただ、声をかけるだけでは何もできない俺はそっと煙草に火をつけた。

「お嬢ちゃん、どうして泣いているの?」

ただ、泣きうめくだけだった少女が顔を上げて俺の目を真っすぐ見た。

「お母さんがどこにもいないんです。」

「そう……か。」

俺は少女の隣に座る。
通りすがりの大人はそんな俺を怪訝な表情を浮かべて一瞥しては離れていく。

「すぐに帰って来るから良い子に待ってなさいって言ったから待っていました。」
「でも、全然帰って来ない。」
「だから、迎えに行こうと思って、家を出ました。」

「そう。」
「もっと早く出てくれば良かったのに……。」

「え?」
「いや、何でもない。」

「……お家、わからなくなっちゃったみたいなんです。」
「……そうか。」

煙草の煙を吐き出し、俺は少女を見下ろして提案する。

「連れて行ってあげようか?」
「え?」
「お母さんがいる場所に。」

俺は精一杯の笑顔を作る。

「……おじさん悪い人?」
「せめてお兄さんにしてくれないかい?」
「悪いという部分は否定してくれないんですか?」
「あぁ……うん、悪い人では無い……かな。」
「変な人?」
「それに近いかも。」
「変態さん。」
「それは否定したい、少なくともいたいけな少女を路地裏に連れ込んでいけないことをするような変態ではない。」

少女は初めて笑った。
無邪気な笑顔ではなく、何かを諦めたような苦笑いだ。

「わかりました、連れて行ってください。」
「……あぁ。」

俺は少女の手を取り、歩き出す。

「お母さんは好きかい?」
「……うん、大好き。」

俺は道中、ずっと彼女の母親の話を聞いた。
とても仲睦まじい親子の話。
幼稚園に通っている間の話を。
ずっと、ずっとループして……。

「最近、こんなに話す機会なんて無かったので眠くなってしまいました。」
「眠っても良いよ、おぶってあげる。」
「抱っこが良いです。」
「え、マジで。」
「おひめさま抱っこが良いです。」
「お兄さん、超絶もやしっ子なんだけど。」

見た目小学校高学年くらいの少女は思った以上に軽かった。
これなら俺でも眠るまでなら抱いてあげられる。

「暖かいですね、お兄さん。」

俺はとても寒くて、悲しいよ。
その言葉は飲み込んだ。

「おやすみなさい。」
「……おやすみ。」

「ありがとう」

少女は最後にそっと呟いて目を閉じた。
俺はだんだん軽くなっていく彼女の最期を感じながら、歩き続ける。

やがて、彼女は俺の目にも見えなくなった。
彼女が眠るまで随分と遠回りさせてもらったが、ようやく彼女の家へと辿り着く。
1週間前、住人の火の不始末で全焼してしまったアパートの跡地に。

「もっと早く家を出れていれば良かったのに……。」

とある霊媒探偵の日常

唐突に始まったSSについて

霊媒探偵シリーズがリリースされましたので、うちの霊媒探偵の日常をサクッと書かせていただきました。
本当はボイロ動画にしたかったんですが、他にやりたいことが多すぎて無理でした、

うちの霊媒探偵と描きましたが、こちらのキャラクターはボイロの水無瀬コウ先生ですので、
この話は二次創作です。
本当はもっと優し気なキャラクターなのですが、ごんずいさんというボイロ劇場動画投稿者の方が描く目つきの悪いコウ先生が大好きすぎてちょっと寄せましたw

改めてみると……。

目つきの悪さが甘いっすね。
でも、これは結構気に入っております。
私の性癖に刺さる表情になったなとb

この調子で性癖に刺さるイラストが描けるようになっていきます!

最後に……ごんずいさんの好きな動画

他にも様々なボイロ動画があるので是非見てください!